知者(ちしゃ)は惑(まど)わず、仁者(じんしゃ)は憂(うれ)えず、
勇者(ゆうしゃ)は畏(おそ)れず。 知者不惑、仁者不憂、勇者不懼。(子罕九より) 【訳】知者は判断力あるので、迷うことがない。仁者は心が広く、ゆとりがあるので、 心配することがなく、勇者は強い心があるので、恐れることがない。 自分の行動や生き方に自信が持てたらいいと誰もが思うものです。正しい判断が 下せること、人に優しくできること、やるべきことをしっかりとできること。こんなことが できたら、人は自信を持つことができ、素晴らしい人になれるのではないでしょうか。 知者、仁者、勇者は、どんな人なのでしょうか。知者は色々なことを知っています。 それは単なる知識だけなく、人としてどうあるべきかいうこともよく理解しています。 だから自信を持って行動し迷いません。仁者は、思いやりの気持ちや誠実さを持って います。それを自分がどんな境遇にあっても形にすることができます。自分が困難に ぶつかったり、悩みを抱えている時には、人に優しくすることは難しいことです。でも、 仁者はできるのです。心が安定しているので、余計な心配はしません。勇者は どんな時にも決断力と実行力を発揮できます。正しいことがわかっていても実行するには 勇気が必要な時もあります。迷わず実行できる強さが勇者にはあります。だから恐れを 知りません。知、仁、勇。この三つが揃ったら、もう君子と言えます。知者、仁者、勇者。 あなたは、どのタイプでしょうか。自分らしく実行できることから始めてみましょう。 『豆知識』 巧言令色(こうげんれいしょく)という四字熟語は「巧言令色、鮮し仁」という章句に 出てきます。巧言はお世辞、令色は作り笑いを表します。どちらも心がこもっていません。 うわべだけを整えて、こびへつらうことを意味します。
by kintubalove
| 2017-11-15 21:00
| 学び
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